忍者ブログ
フィリピン国際交流団体AYJの情報を発信していきます
[38]  [37]  [36]  [35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [28
2024/03/29 (Fri)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008/10/15 (Wed)
こんにちわ。更新が空いてしまってごめんなさい!
長かったツアーも帰国日を除いてついに最終日となりました。
トリはフィリピンにおける貧困を象徴するよな場所、
ニュースモーキーマウンテンです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


●9日目~ニュースモーキーマウンテン~●


バスを降り立った瞬間の、強烈な悪臭。
ヘドロと生ゴミとメタンガスが混ざったような。

皆の口数が一気に少なくなる。

-----------------------------------------

ツアー最終日、私たちはフィリピンのごみ山のひとつである
ニュースモーキーマウンテン(以下NSM)を訪れました。

訪問前に代表のN君が注意したこと

「どんなに臭いがひどくても、決して顔をしかめないこと」

その時は簡単に思えていたことでも、
いざ現地に着くと平気な顔をするのでいっぱいいっぱいです。

前日の雨のせいで地面はぬかるみ
照りつける太陽のせいで湿気がひどく臭気も強い。


案内されたのは小さなデイケア・センターです。

NSMに住む人々の生活改善と子どもたちへの教育の提供を
中心に活動する団体のメンバーであるハナさんに
ここでの生活の現状と様々な問題についてうかがいました。


NSMをはじめとするごみ山に住む人々の多くが
ODA開発による強制退去や多国籍企業の工場移転によって土地を追われ
生きる糧を奪われた人々であるということ

ゴミを拾って売ったり、小さなサリサリストア(売店)を経営したり、
炭を焼いたり、そうやって得られる収入は、
一日たったの50~150ペソ(108円~325円)だということ

子どもたちの70%が学校へ行けず、将来の見通しがたたないでいること

汚染された水、空気、土の中で暮らすことによって、喘息や皮膚病
寄生虫、下痢など、さまざまな健康被害が広がっていること・・・・・・・


貧困は相対化できる問題ではないし、どっちの方がより貧しいとか
そういう議論はナンセンスだと思うけれど、NSMの現状を聞くと
やっぱり「貧困層の最底辺」という言葉を思い浮かべます。

けれど、そんなひどい状況のなかで印象に残ったのが、
デイケアセンターで勉強している子どもたちのエネルギーでした。

10日間のツアーを通して、AKCDFの子どもたちや
イーストリバーサイドの子どもたち、ストリートチルドレンなど
数えきれない子どもたちと触れあう機会がありました。

その中でも、NSMの子どもたちのワイルドさはすごい。

じゃれあうなんてレベルではありません。
そんな認識で子どもたちの相手をすると、
子どもたちに文字通り、倒されます。

それくらい本気でぶつかってくるのです。
貧困の中で生きる子どもたちのたくましさを感じました。



デイケアセンターは2年前に建てられたもの。
私が前回訪問した時は、まだ計画途中でした。

資金難や人手不足で、実現にはもっと時間がかかるだろうと
思っていたのですが、今ではしっかりと地域に根ざした活動が、
デイケアセンターから広がっています。


さまざまな場所を訪れ、そのたびに自分に何ができるのだろうと、
無力感に襲われたり自己嫌悪に陥ったり、揺れ動きながら過ごした10日間。

日本に帰ってきて、フィリピンで見たものと自分の生活とのギャップに
心が苦しくなる時もあります。

でも、私たちが向き合うべきものはきっと、
こんなフィリピンの人たちの強さ、たくましさなのだろうと思います。


どんなに過酷な暮らしの中でも、希望を持って活動している人たちがいる。
彼らとの出会いが、日本で最初の小さな小さな一歩を踏み出す
きっかけになるかもしれません。

大きな宿題と、かすかな希望を私たちに託して、
08年度フィリピンスタディツアーは幕を閉じました。


そしてこれから、フィリピンで背負ったものに向き合う日々が始まります。
ツアーの終わりは、ゴールではなくてスタートなのです。


おわり



ツアーのことがもっともっとわかる!
08年度フィリピンスタディツアー報告会&報告展を行います。

11月2日、3日
龍谷大学 スタディツアー報告パネル&写真展

11月15日、16日
立命館大学 スタディツアー報告会・報告パネル&写真展


詳しい内容、時間・場所等は、後日ブログで連絡します。
ツアー参加者の生の声、さらに
詳しいデータに基づいた発表が聞けるチャンスです。
ぜひご参加くださいね☆


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

KABATAAN・AKCDF・イーストリバーサイドについては
AYJのHPを参照してください。

PR
♥ comment ♥
name
subject
color
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
AKAY Youth Japan
性別:
非公開
自己紹介:
AKAY Youth Japanはフィリピンマニラにある貧困層のための教育施設A.K.C.D.Fを支援するNGO団体です。
若者を主体に関西を中心に活動しています。
主な活動は3つです。
・フィリピンスタディーツアー
・チャリティーイベント「HALO☆HALO」
・フィリピン、マニラのスラムで暮らす若者との共同事業
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新コメント
[01/18 Arnoldtainc]
[01/17 Viktorianacum]
[10/14 ゆうき]
[10/13 ゆうこ]
[10/13 ゆうこ]
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]
♥ sozai : ふわふわ。り Night on the Planet ♥ Template by hanamaru.