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2008/09/28 (Sun)
フィリピンスタディツアー報告のつづき
ツアー5日目でーす。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


●5日目~リラ・ピリピーナ&クーヤ・ドロップイン・センター~●
 
5日目からはAKCDF周辺を離れ、バスに乗って様々な場所を訪問しました。
 
この日の午前中は、リラ・ピリピーナという団体のもとへ。
 
リラ・ピリピーナは、第二次世界大戦中、日本軍に拉致され
日本兵士に性的奉仕を強いられた元「日本軍従軍慰安婦」の団体です。
 
事務所兼資料館であるロラの家で、当時の被害者である
ロラ(フィリピン語で「おばあちゃん」の意味)に体験談を伺いました。
 
私たちの目の前に6人の小さなおばあちゃんが並んで座り、
その中の二人が話をしてくださいました。
 
 
目の前で親族を殺された
 
一年間も監禁され凌辱された
 
レイプされている私をみて笑っていた日本兵
 
ナイフで切りつけられて変形した鼻や、
頬にくっきりと残る煙草を押し付けられた痕。
 
淡々と喋っていたロラが何度か声を荒げました。
 
どうして人間にこんなことが出来るのか、私にはわからない、と。
 
 
日本政府に賠償を求めた訴訟は最高裁で棄却。
 
1995年に始まり2007年に終了した「アジア女性基金」は
アジアの元「従軍慰安婦」に金銭的な支援を行うことで補償を形づけました。
 
けれどロラたちは言います。
 
民間基金として設立された「アジア女性基金」には、
日本政府は何らの責任も負っていない。
 
私たちが求めているのはお金ではない
 
政府の公式な謝罪と賠償、
そして悲劇を二度と繰り返さないように
憲法九条を守り続けること、
従軍慰安婦についての記述を歴史教科書に明記すること
 
 
あなたがたに罪はない、とロラたちは何度も言いました。
 
けれどどうか知ってほしい、この事実を伝えてほしい
 
それが今日本で生きる私たちの責任だ、との言葉ももらいました。
 
 
歴史の解釈の仕方は様々です。
けれど実際に目の前でしゃべっている、この誇り高い女性たちの存在は、
どうやっても欺ききれない現実です。
 
高齢のロラたちに残された時間は少ない。
 
「私たち日本人が、知っていく努力をしなければ」
 
というひとりの参加者の言葉が胸に残りました。
 
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
 
 
午後からはストリートチルドレンの一時保護施設
クーヤ・ドロップイン・センターを訪問。
 
マニラには政府発表だけで約10万人の
ストリートチルドレンがいると言われています。
 
ストリートチルドレンは
 
親と一緒に住んでいるけれど道で物乞いや花売りをして
生計を立てている子どもたち、
 
親元と路上での生活を行ったり来たりしている子どもたち、
 
完全に子どもだけでコミュニティをつくり
ずっと路上で生活している子どもたち
 
などいくつかのタイプに分けることができます。
 
でもたとえ定義を広くしてみたって、
政府発表で10万人て多すぎやしないか?
 
未来のフィリピンを担う子どもたちが学校にもいかずストリートで生活している現状は、この国のこれからに大きな影を落としています。
 
ストリートチルドレンのグループに仲間入りするため、
空腹を忘れるため、寂しさを紛らわすため
 
そんな理由でドラッグに手を出してしまう子も少なくありません。
 
「ラグビー」と呼ばれるシンナーのようなオレンジの液体を
ペットボトルに入れ服の胸元から吸い込む仕草をしている子どもたちを
過去のツアーでも何回も見かけました。
 
ラグビーは脳の成長を止めてしまうとも言われています。
 
仲間のもとへ帰りたいとか、気ままな路上生活気質が抜けないとかで
施設に入ってもすぐ路上へ戻ってしまう子どももいますが
ラグビーへの依存から抜け切れず路上生活を続ける子どもも多いそうです。
 
 
この日クーヤ・ドロップイン・センターでは
ゲームやビーズ作りをしてストリートチルドレンと交流。
 
そのあと路上へでて実際にそこで生活している
子どもたちに会いに行きました。
 
AKCDFでたくさんのこどもや若者と出会ったあと
ストリートチルドレンを見ると
彼らの他人との距離の置き方にやっぱり大きな警戒心を感じます。
 
と同時に、言葉ではよく表せない、
何か生きる力みたいなものも感じるのです。
 
路上で生活する子どもたちは、
不良でやんちゃでダンスがめっちゃ上手くて
 
私は大学にいって色んなことを知ってるけど
あの子たちみたいにかっこよくは踊れない。
 
彼らをすごくクールだと思って
そして切なくなりました。
 

何人かの日本人メンバーも
無理やり一発芸やダンスを披露させられました。
 
日本ではなかなか晒せない姿。(笑)
 
これもフィリピンマジックの一環です。
 
★☆★つづく★☆★

 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

AKCDF
についてはAYJのHPを参照してください。
 
フィリピンのこと、ツアーのことがもっともっとわかる!
スタディツアー報告会は11月16日@立命館大学で行います。

詳しくは後日ブログで連絡します。
興味のある方はぜひご参加ください!!
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ハッとする!
リラピリピーナの話も、クーヤドロップインセンターの話も、読んですごい思い出した。4・5年前に聞いた話って、実感的に薄らいでしまうもんやなって反省。何十年って経ってもロラの傷は薄らいでないのに。
報告会楽しみにしてる★実は、17日から私用のイベントがあってその準備がテンヤワンヤで行けるかわからないの。でも絶対行きたい!
yuuko 2008/09/28(Sun)20:52:41 edit
無題
今年の報告会、参加者から色々なアイデアがでてなかなか面白いです。AYJだけでやっているのとはまた視点が違って新鮮。
17日から、ギャラリーでなにかするんやっけ?
忙しいと思うけどがんばって!
aya 2008/10/01(Wed)11:34:37 edit
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プロフィール
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AKAY Youth Japan
性別:
非公開
自己紹介:
AKAY Youth Japanはフィリピンマニラにある貧困層のための教育施設A.K.C.D.Fを支援するNGO団体です。
若者を主体に関西を中心に活動しています。
主な活動は3つです。
・フィリピンスタディーツアー
・チャリティーイベント「HALO☆HALO」
・フィリピン、マニラのスラムで暮らす若者との共同事業
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